『月姫狂想曲』

きっかけは単純明快極まりない。武梨えりさんの『TAKE MOON』
そして高遠るいさんの『弩月万罪』だ。どちらも月姫系アンソロ総集本。
それで火がついてしまった。

悪友Sに電話するワタクシ。

isuka:「お前さー『月箱』持ってたよなー」
S:「あー?あー・・・持ってたな・・・確か」
isuka:「売ってくれ」
S:「え?前に薦めた時はやりもしなかったのに・・・
isuka:「いいから売ってくれ」
S:「まーいいけどさ。もーやらんし。・・・でも高いぞ?」
isuka:「おいくらですか」
S:「いちまんえん」
isuka:「買った」
S:「・・・まじかよ。まーいいならいいけど・・・」

こうしていとも簡単に『月箱』ゲットしたワタクシ。
ちなみに市場でそれの3倍以上の価格で取引されている事はSにまもちろん秘密だ。


と、言うわけでここ1週間ほど費やして全クリした訳なのですが面白いねー。
5年前のソフトだけど・・・。何故あの時やらなかったのか・・・。

以下ネタバレ含む感想ー。



『押忍・・・自分・・・・・・月姫ッスから・・・』
1周目 -アルクェイド・ブリュンスタッド-

ゲーム開始前のイメージでは一番好きなキャラだなーと思ってました。
何も見ずにふつーに始めてふつーに選択肢選んでたらこの人のルートに。
吸血鬼関連の話が中心のストーリー展開。途中で『ああ、これエロゲーだったんだ』と気づきました。
同時にこれエロゲーじゃなくてもいいな。と思いましたが。
人間と吸血鬼。相容れない存在。同じ場所に生きていく事は出来ない存在。
そんな感じでしょーか。何がだ。
アルクェイドはいつもは無邪気な感じなのにとつぜん理知的な事をべらべら喋り出すのでちょっと面食らいました。
知識はあるけど経験は無い。力はあるけど行動が伴わない子供っぽさと言うか。
そこら辺が上手く表現出来てるなぁ。と素直に感心。

・グッドエンド『黎明』感想
これからも不安定ながらこの妙な関係が続いていくんだなーといった感じの終わり方。
事前にアンソロとか読んでたのでそれに続きそうな話だな。とか。
・トゥルーエンド『月姫』感想
出会いがあれば別離がある。全ては去って主人公は日常を取り戻す。といった感じでしょうーか。
最後の2人の会話と、放課後の情景がとても美しいな。と思いました。まさに『月姫』といった感じで。



『ウチの秋葉はマジヤバやー!』
2週目 -遠野秋葉-

実は2回目は琥珀さんにしよう。と思ってました。(その後攻略サイト見て琥珀は翡翠ルートクリア後じゃないと攻略不可と知った)
なので前半琥珀さんよりの選択肢を選んでいたため最後の最後でバッドエンドに。大ショックです。
つーわけで秋葉から攻略サイト見てやるようになりました。
どーでもいいけどこのイラストシャツの襟の形が違ってた。
別段、興味もなかったキャラでしたがクリア後は不思議と大好きに。
つーかあれですか。これがツンデレってやつですか師父!
リアル妹がいるせいなのか、妹キャラってあまり好きになれないんですがこのキャラはいーなー。
全ヒロイン中、主人公のせいで一番苦しんでいるキャラなので幸せにしてあげましょう。
と言いたいのだけどエンディングが全ヒロインの中で一番報われないと言う・・・!

・ノーマルエンド『遠い葦切』感想
これはバッドエンドだろ・・・と言いたい。
何の救いもないよーな・・・。希望はあるけど殆ど望みの無い希望を信じて生きていくのはある意味悲しい事だ。
・トゥルーエンド『温かな午睡』感想
どうしようもなく悲しい終わり方。お互いが望んだものは結局手に入らずに終わってしまう。
でもこのエンディングは好きです。最後に秋葉が手にするのは何の根拠もない望みでしかないけど
そんな想いで人間は生きていけるようになるんじゃないかなーとか。自分がよく使うテーマに似てる気がする。



『あなたを 狙い打ちです(ぐるぐる)』
3週目 -翡翠-

無感情系キャラ。もしくは綾波系キャラ?
と、思って始めるんだけど全然そんな事ないです。
あんまりにも主人公に忠実なので辛くなります。主人公酷い事ばっかり言うし。
ラスト付近で主人公がひきこもりになった時に必死でドアを開けさせようとする姿が印象的。
全ヒロイン中で一番の普通人かもしれない。
実は料理が天才的に苦手。とかいう面白い設定はあるものの
姉の琥珀さんにシナリオ上でも結構食われてしまってる部分が悲しい所。
メルティブラッドとかではかなりはっちゃけてるらしいですが。ぐるぐる。

・グッドエンド『ひなたのゆめ』感想
遠野の家に生きる人々。わだかまりは残しつつもそれなりの日常を取り戻していくのかなーとか。
つーかなんも解決しません。
・トゥルーエンド『まひるの月』感想
被害度No.1 死者2名。これはあんまりだろ・・・と思ったり。最後の翡翠の想いによって多少は救われる気もするけど。
私服姿が正面から見たかったなー。



『家政婦も家政婦ではいられなくなりますよ!』
4週目 -琥珀-

待ちに待った琥珀ルート開始。
そして『ああ、やっぱりこのゲームエロゲーじゃないと無理だわ』と思う。
それともアレでしょうか。『あんな事やこんな事されてました』ってのは絵出さなければ
そういった描写をする事は可能なんでしょうか。やんわりならいいのか・・・?
アンソロとかのはっちゃけたイメージが強すぎて勝手に『お天気なお姉さんキャラ』というイメージだったので
よい意味で裏切られました。そんでもって更にこのキャラが大好きに。
中盤〜終盤にかけて徐々に『人間らしさ』を取り戻し、そんな自分と葛藤する姿が可愛いすぎます。
『真のヒロイン』と言われるだけの事はあるなぁ。
メルティブラッドだとぶっとんだキャラになってるらしいですねー。早くアーケードに来ないかなー。
そんでもって家庭用に移植しろ。サミー辺りが。

・トゥルーエンド『日向の夢』感想
私はハッピーエンドと言うものはあんまり好きじゃないです。根性曲がってるので。
でも琥珀さんは別。このキャラがハッピーエンドじゃなかったらどうしろと言うのか。
最後に向日葵畑の前で満面の笑顔で迎えてくれる琥珀さんは最高です。1番好きなエンディング。
琥珀さんはエンディングが一個しかありません。それでいいのだ。



『奴はダークガラムマサラーが七位 シエル・ザ・カリーマスター』
5週目 -シエル-

先輩・カレー・インド。とか呼ばれる人。女アンデルセン。
私がこのキャラをあまり好きになれないのは、この人が完璧すぎるせいだと思います。
いや、シエルルートいけばそーでもないんだけど・・・。
殆どエピローグの『月蝕』が見たいが為にクリアしたよーなもんでした。ハイ。
よって感想もあんまりなかったり。第七聖典や教会の設定が語られる辺りはかっこいいと思います。ハイ。
後このルートは本気アルクェイドが恐かった。

・グッドエンド『太陽。』感想
これが一番アンソロとかに続く話としてぴったりくるかも。
アルクェイド・志貴・シエルの三角関係が面白いなーとか。
・トゥルーエンド『白日の碧』感想
実はあまり記憶になかったりー。なかったりー。
なんつーか主人公を殺そうと必死になるシエル先輩のイメージが強いのですが・・・
これってグッドエンドも同じだったっけ。とかその程度しか覚えてない。



まとめ

『月姫』は大きく分けてアルクェイド・シエルの『表ルート』
秋葉・翡翠・琥珀の『裏ルート』に分かれるんですが
この『裏ルート』の遠野の血にまつわる話があまりにも悲しく・辛く・暗く・痛く・美しいので
私の中で『月姫』という物語はどーしてもそっちをメインに捉えてしまうのです。
アルクェイドとシエルは脇役みたいな感じ。
でもアンソロとか見ると、やっぱりアルクとシエルがよく描かれてるんだよなー。

作品全体の感想としては、とてもよい作品だ。と素直に思えました。
まぁ私は人外キャラとか怪しげな造語とか大好きなので、そーいうのもあって嵌ったとも言えるかも知れません。
何にせよTYPE-MOONというメーカーが好きになったのは事実であって、多分今後『Fate』とかにも手を出すのかなーとか。
5年遅れとは言えプレイ出来てよかったと思います。

で、今はファンディスクの『歌月十夜』に手を出してるんですがこれが面白いのなんのー
当分熱は醒めそうもない有様です。

最後に脳内ヒロインランキング

1.琥珀
2.遠野秋葉
3.アルクェイド
4.翡翠
5.シエル



(3/21)

絵版で描いた月キャラども。




















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