『月姫夜想曲』

本編プレイ開始から2週間ばかり経ってようやく落ち着きを取り戻してきた。
というより『歌月十夜』もクリアしてしまい『空の境界』も読破完了となればもう手の出しようも無い。
『メルティブラッド』があるが現在使用しているマシンではどうにもスペックが足り無すぎるし
あれについてはアーケード移植も決定しているのでそれ待ち、といったところ。
本音を言えばそれの為にゲーセンに出向くのもだるいので家庭用に移植待ち、だ。ストーリーモード欲しいし。


では『歌月十夜』の感想とか。


TYPE-MOON同人最後の作品。というかこれはもう同人レベルの作品ではない、と思うけど。
ファンディスクという位置づけだが『月姫』本編よりも手がかかってるんじゃないのか、とすら思うほどのボリュームだ。

ファンディスクとしてはどうかと言えば、これほど『ファンディスク』として自分が望んでいた形のモノはありえまい。
と、ちょっと過剰なほど褒めちぎってしまいたい位の出来だ。

ストーリーは、ある一日を何度も何度も繰り返すようになってしまった主人公が
同じ一日を繰り返しながらその原因を探っていく、という内容。

一日の中の無数の選択肢を選びながら一日を終える。
何をするのも自由。アルクェイドのマンションに押しかけて一日ごろごろしててもいいし
屋敷に残って翡翠の手伝いに明け暮れてもいい。琥珀さんとゲームやってたっていいし、秋葉の着替えを除いてもいい。
学校にいって体育祭に参加し、シエル先輩と秋葉の修羅場に巻き込まれてもいいし、学園祭に参加して出し物を楽しんだり
突然学校にやってきた翡翠にびっくりするのもまたよしだ。
街に出て有彦の家に遊びに行ってもいいし、アーネンエルベであきらとお茶してもいい。

とにかくなんでも出来る。そしてこれこそが自分が望んでいたものだったのだ、と思う

『月姫』はノベルタイプのゲームなので物語に沿った行動しか取れない。
当然だ。それは物語をみせる為のゲームなのだから。
全てが終わって、解決して、これからは楽しく過ごしていける・・・という所で物語は『完』だ。
そこから先は語られる事は無い。少なくとも本編では。

これはその後の『日常』が楽しめるゲームなのだ。
これほどの『ファンの為のゲーム』があっただろうか。

もちろんそれだけではなく、その『原因』にまつわる話も良かった。
本編では感動する・・・って事は無かったけど今回のはちょっと泣きそうなくらい感動した。
こーいうせつない感じの話書かすと上手いなぁ・・・。ここら辺は『fate』でも受け継がれているのだろーなー。

では各ヒロインの感想とか。

・アルクェイド
割と不遇。出番もあんまり無かったような気が・・・。
主人公に猟銃で追い払われるのが印象的。なんて扱いだ。
あとはハダカワイシャツですか。男のロマンですか。

・シエル
とても不遇。もう、そーいうキャラとしか見てもらえないのか(涙)
カレー屋で叫んでるのしか印象に無かったり。
あと文化祭でイベント削られて哀愁漂ってたのに笑った。

・秋葉
普通。これといって印象に残るイベントないよーな。
ネコマタは主人公どころか私も引きましたよ。エエ。
あと変な小説書いてたのは笑った。

・翡翠
とても優遇されている。主人公とのラブコメイベント多し。
もっともその度に琥珀さんやら秋葉に邪魔されますがね!
胸触っちゃったイベントの時の琥珀さんと秋葉の反応に笑った。

・琥珀
わりと優遇。変なイベント多いけど。
あのゲームはブラッディ・ロアだろうか・・・和服+割烹着の女の子が発売日に買うゲームじゃないと思います。
だがそれがいい。


そして本編で特定の条件を満たすとプレイ出来るようになるショートストーリー『夢十夜』これの感想も。

『がんばれ知得溜先生』
バカシナリオ。
ショートストーリーでもこの扱いか(涙)
ロア造くんが面白かったと思います。

『宵待閑話』
月姫本編、秋葉トゥルーエンド補完ストーリー。
ちゃんとハッピーエンドで終わりました。ややご都合主義っぽいけど。
月姫本編のエンドでもよかったとは思うけど、やっぱり『よかったな』と思えました。
ほんとはハッピーエンド好きなのかもしれん。

『朱い月』
アルクェイド・ブリュンスタッドと言う吸血鬼は何なのか、といった物語。難解です。
月姫本編アルクルート&シエルルートクリア前提。歌月十夜『アルクェイドの悪夢』を見てるの前提。
それでも難しい。でもこーいうのは好き。

『赤い鬼神』
七夜志貴にまつわる物語。月姫ゼロ、とでも言うのだろうか。
月姫本編琥珀ルートクリアしてたほうがよいかもー。
紅赤朱について言及されるのってあのルートだけだったような気がするし。

『ななこちゃんSOS』
歌月十夜で有彦の家にいた変な生物の物語。と思いきや有彦の物語。
一目で分かる変装してたシエルにちょっと笑った。
あとセブンはとてもよいキャラだと思います。

『妹切草』
バカシナリオ。
タイトルで分かるとおり弟切草のパロディ。
翡翠がなんでぐるぐるなのか分かりました。
このシナリオは翡翠が壊れていてとてもよいと思います。博多弁はないだろ・・・。

『タナトスの花』
えろーい!エロシナリオ。
翡翠と琥珀さんでうはうはですか?ですね?
2人一緒もありですか。えろい。

『翡翠ちゃん反転衝動!』
ここから投稿作品。やっぱ本人が書いて無いので違和感あります。
あんまり面白くもなかったよーな。

『遠野家のコンゲーム』
うーむ。
あれだけのメンバー集めて鬼ごっこするんだからもっと滅茶苦茶にした方がよかったんじゃないかなー。とか。

『黎明』
あまり関係無い話ですが、アルクルートを初めてやった時にネロ戦で理不尽に死んだあの女の子は
弓塚さつきだと勝手に思ってました。だってアルクルートだとその後出てこなくなるし。


そして歌月十夜本編クリア後にこっそりあらわれるストーリー
『酔夢月』

これは本当に素晴らしかった。
この物語を持って、自分の中で『月姫』という物語は本当に終わった、と思う。
最後に主人公はプレイヤーである自分がヒロイン達に言って欲しかった事を告げ
物語の中で不幸にも犠牲になっていった者達にも救いを設け
なんの遺恨もなく、何の不満もなく、何のやり残した事もなく、本当に終わった。

この作品で不満点があるとすれば、それは『完璧すぎた』という点だろうか。
完璧が故に、何時ぞやのように私はインチキ臭い小説を書いたり、後日談を考える事が出来ない。
その必要がないから。

だから私は、今ぽつぽつと絵を描くことしか出来ないでいるのだ。


おまけ
『空の境界』感想

月姫本編とかもそうだったけど台詞が長い。
でもまぁ面白かったです。月姫に興味があってちょっと世界観に触れてみたい方、オススメです。
世界観を共有しているので聞いたことのある単語もでてくるし、なにより『奈須きのこ』という文書きの
独特の世界観が味わえるし、漫画『月姫』を読むよりいいと思う。
時間軸をばらばらにする、といった手法を多用するのはどうかと思うけど・・・。
年表ないと分からない、ってのは小説として破綻しているのではないか。
七夜以外の退魔の血族が全部でてくるのが嬉しかったり。
あとこの物語で一番恐いのはコクトーだと思うんですよ、私。

『真月譚 月姫』
漫画。買ってみた。
絵は上手いと思う。でも漫画の作り方が下手な気がする。
コマとコマのつながりとか読み手の視点がどう動くとか、コマ毎の注目点はどこなのかとか
あまり考えて描いてない気が。だから読んでると切れ切れになった漫画を読んでいる気分になっちゃう。
月姫本編の再現度は高い。でも本編プレイ前提作品だと思うなぁ。
これ本編しらなかったらわけわからないんじゃなかろーか。そんな事ないのか?


さて、次は『fate』か。もう買ってあるし・・・ククク・・・。

あとギャラリーに『TYPE-MOON関連』追加。せっかくなので保管しとこーと思います。
(3/27)

※使用していた画像はギャラリーに移しました



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送